2012/03/29
GCP活動報告後編~「日本」の「大学生」が持つ可能性~
ベトナムに来させてもらい約2年。
その間、Twitterやブログ、紹介などを含め、
日本の大学生には約200人くらい会わせてもらっている。
今回のGCPだけでも、参加者20人、そして他のプログラムで
インターンをしている学生を含めると、合計60人くらいと出会うことが出来た。
その中で確信を持って言えることがある。
それは、200人の学生たち一人ひとりが、真剣に自分の人生を考え、試行錯誤を続けていること。
「このままではいけない!」と思い、果敢にベトナムにまで飛び込んで来ている人たちがいること。
そんな姿を見ていると、日本の中でよく言われている若者論(内向き・安定志向等々)とは大きく乖離している。
これはなぜなんだろうか。
類は友を呼んでいる可能性がもちろんあるとは思う。
けれども、僕はこうしたマクロなデータでは読み取れないもっとミクロな1人ひとりを
見てきた。出会った学生全てが、日々懸命にもがいていたし、具体的な行動に移していた。
そんな姿を目の当りにしてきて、
僕は率直に「かっこいいな」と思った。
良く「新興国の若者は猛烈に勉強していて、英語も話せる。ハングリー精神もある。
それに比べて日本の若者はダメだ」ということを聞くことがある。
確かにこちらの学生は猛烈に勉強しているし、そこは見習わなければならないと思う。
けれども、どちらの学生とも接してきた感覚として、日本の大学生だって決して
負けている訳ではない。
英語は環境として求められていないから勉強しないだけだ。
環境が必要に迫られれば、直ぐに話せるようになるはず。
また、語学以外でも「人としての当たり前レベル」は非常に高いと感じる。
例えば、『「時間」と「約束」を守ること』を何も言われなくても実践出来るのは日本人くらいじゃないだろうか。
ベトナムの企業の中には、こうした当たり前を出来るようにしたいと思いわざわざお金を払っているところも多い。
また、恵まれた国に生まれたからこそ、自然と出来る友達に対する気遣いや
心配りにはこちらの学生たちはいつも驚いている。
これらが日本に対する印象を更に良くしているのだろう。
つまり、日本の中で普通に生活しているだけでは、「場」と「出会い」が不足しているだけなのだ。
一度外に出て、適切な場と出会いさえあれば、自身が持つ数限りない可能性に気づくことが出来る。
何も日本を捨てて、海外で働くことを推奨している訳ではない。
日本は素晴らしい国であると思う。
誰もが高等教育を受けられること。
誰もが世界最高水準の医療を受けられること。
人も優しく、食べ物も美味しい。
いつでもどこでもいけるバスポートを持たせてもらえる。
いつでも美味しい飲める水が蛇口から出てくる。
こうした良さは外に出るからこそ感じることが出来るものなのだ。
誰かに言われたものではなく、自分が外に出て、体験し、学んだことは、
自分の人生を圧倒的にポジティブにしてくれる。
実際に僕の友人であるK君はベトナムで外国人として働いた経験から、「日本にいる外国人の人たちがよりよく暮らしていけるための場を創りたい!」という想いを持つようになった。
これからは活動拠点を日本に移して働いていく予定。こうした視点で日本をとらえることが出来たのも
外に出たからなのではないかと思う。
このように、僕自身、今回のGCPを通じてこのようなことを学ばせてもらった。
だから、これからも圧倒的な体験、気づきにあふれた場作りに少しでも
関わっていきたいと思っている。
最後になりますが、今回のGCPを通じてご協力頂いた全ての皆様に
心から感謝を申し上げます。
至らぬ点が多々あり、ご迷惑をおかけしてしまったこともあります。
ただそんな中でも、暖かく学生のみなさんを迎え、彼ら・彼女たちの
成長を見守ってくれたこと、感謝しても仕切れません。
この場を借りて、改めて御礼を申し上げます。
今回は以上です。
今後ともどうかよろしくお願い致します!
川村泰裕
*実際は「内向きではない」とする参考資料はこちら
「若者は内向き」という誤解
その間、Twitterやブログ、紹介などを含め、
日本の大学生には約200人くらい会わせてもらっている。
今回のGCPだけでも、参加者20人、そして他のプログラムで
インターンをしている学生を含めると、合計60人くらいと出会うことが出来た。
その中で確信を持って言えることがある。
それは、200人の学生たち一人ひとりが、真剣に自分の人生を考え、試行錯誤を続けていること。
「このままではいけない!」と思い、果敢にベトナムにまで飛び込んで来ている人たちがいること。
そんな姿を見ていると、日本の中でよく言われている若者論(内向き・安定志向等々)とは大きく乖離している。
これはなぜなんだろうか。
類は友を呼んでいる可能性がもちろんあるとは思う。
けれども、僕はこうしたマクロなデータでは読み取れないもっとミクロな1人ひとりを
見てきた。出会った学生全てが、日々懸命にもがいていたし、具体的な行動に移していた。
そんな姿を目の当りにしてきて、
僕は率直に「かっこいいな」と思った。
良く「新興国の若者は猛烈に勉強していて、英語も話せる。ハングリー精神もある。
それに比べて日本の若者はダメだ」ということを聞くことがある。
確かにこちらの学生は猛烈に勉強しているし、そこは見習わなければならないと思う。
けれども、どちらの学生とも接してきた感覚として、日本の大学生だって決して
負けている訳ではない。
英語は環境として求められていないから勉強しないだけだ。
環境が必要に迫られれば、直ぐに話せるようになるはず。
また、語学以外でも「人としての当たり前レベル」は非常に高いと感じる。
例えば、『「時間」と「約束」を守ること』を何も言われなくても実践出来るのは日本人くらいじゃないだろうか。
ベトナムの企業の中には、こうした当たり前を出来るようにしたいと思いわざわざお金を払っているところも多い。
また、恵まれた国に生まれたからこそ、自然と出来る友達に対する気遣いや
心配りにはこちらの学生たちはいつも驚いている。
これらが日本に対する印象を更に良くしているのだろう。
つまり、日本の中で普通に生活しているだけでは、「場」と「出会い」が不足しているだけなのだ。
一度外に出て、適切な場と出会いさえあれば、自身が持つ数限りない可能性に気づくことが出来る。
何も日本を捨てて、海外で働くことを推奨している訳ではない。
日本は素晴らしい国であると思う。
誰もが高等教育を受けられること。
誰もが世界最高水準の医療を受けられること。
人も優しく、食べ物も美味しい。
いつでもどこでもいけるバスポートを持たせてもらえる。
いつでも美味しい飲める水が蛇口から出てくる。
こうした良さは外に出るからこそ感じることが出来るものなのだ。
誰かに言われたものではなく、自分が外に出て、体験し、学んだことは、
自分の人生を圧倒的にポジティブにしてくれる。
実際に僕の友人であるK君はベトナムで外国人として働いた経験から、「日本にいる外国人の人たちがよりよく暮らしていけるための場を創りたい!」という想いを持つようになった。
これからは活動拠点を日本に移して働いていく予定。こうした視点で日本をとらえることが出来たのも
外に出たからなのではないかと思う。
このように、僕自身、今回のGCPを通じてこのようなことを学ばせてもらった。
だから、これからも圧倒的な体験、気づきにあふれた場作りに少しでも
関わっていきたいと思っている。
最後になりますが、今回のGCPを通じてご協力頂いた全ての皆様に
心から感謝を申し上げます。
至らぬ点が多々あり、ご迷惑をおかけしてしまったこともあります。
ただそんな中でも、暖かく学生のみなさんを迎え、彼ら・彼女たちの
成長を見守ってくれたこと、感謝しても仕切れません。
この場を借りて、改めて御礼を申し上げます。
今回は以上です。
今後ともどうかよろしくお願い致します!
川村泰裕
*実際は「内向きではない」とする参考資料はこちら
「若者は内向き」という誤解
Posted by やっつ at 04:52│Comments(0)
│ベトナム仕事奮闘記